摩耶ロープウェー星の駅(山上駅)
より徒歩約10分
摩耶山の由緒ある古刹
神戸七福神・新西国霊場
江戸時代には、“元旦から七草の日までに七福神を巡ると、七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かる”と言われ、七福神めぐりが正月行事として流行。
湊川神社・長田神社・生田神社・大龍寺・念佛寺・天上寺・須磨寺を総称して「神戸七福神」と呼ぶ。
一般の意見をもとに選ばれ、人気のある寺院で構成される「新西国霊場」にも選ばれている。
安産腹帯発祥の寺
摩耶夫人は女性を守護とする女身仏で、特に子授け・安産(腹帯)・子育ての守り仏として信仰されており安産腹帯発祥の寺といわれている。
市民の木
西山門の右手の大木は、神戸市の「市民の木」に指定されており、その大きさは圧巻。
注連縄に紙垂が巻かれご神木として祀られている。
「花の寺」としても名高く、四季折々にさまざまな花が境内を彩る。
境内の一番奥の方には同じく神戸市民の木に指定されている「天上寺のヤマボウシ」
高さ約12メートル、推定樹齢160年の巨樹。2014年に神戸市の「市民の木」に指定され、毎年花の時期を楽しみに訪れる人も多い。
例年6月上旬に見ごろを迎えるが、満開になると雪が降り積もったように樹冠が真っ白に染まり、まるで雪景色を見るような独特の景観が楽しめる。
摩耶天空之庭
◇仙人来朝之庭◇
当山の縁起に因んで、天空の仙郷を象徴した枯山水庭園。
◇ 摩耶創生之庭◇
摩耶夫人が昇天した忉利天(とうりてん)の世界と天上界を象徴。
金堂(本堂)
金堂には、十一面観音のほかにたくさんの仏さまが祀られている。
本堂内はお遍路の御踏場があり、四国遍路の魅力の一端に触れることができる。
摩耶夫人像堂
日本唯一の摩耶夫人堂。お釈迦さまの生母 摩耶夫人(まやぶにん)尊と、梵天・帝釈天が祀られている。
弘法大師が唐に留学した際に、中国で盛んに崇拝されていた摩耶夫人像を日本に請来し、当寺に奉安したと伝えられている。
仏母摩耶夫人像
天竺堂。インドより贈られた総大理石の摩耶夫人像が祀られ、ガラス越しに尊像を拝むことが出来る。
釈迦の母である摩耶夫人を表現した仏像。安産や子授け、子育ての守護仏として知られている。
通天門
天上寺の金堂前に立つ「通天門(つうてんもん)」。この門は真西を向いており、毎年、春と秋の2回(お彼岸頃)、夕日がこの門の中央に入る。
秋の9月末には夕日が門に入ると予想されることから、夕刻まで開門時間が延長される。
開山・法道仙人
摩耶山天上寺は、大化二年、孝徳天皇の勅願により、インドの高僧法道仙人によって開創された。
山号は摩耶夫人にちなんで「仏母(ぶつも)摩耶山」。寺号は摩耶夫人が昇天した忉利天(とうりてん)の名から忉利天上寺(通称・摩耶山天上寺)となった。
句碑や歌碑
摩耶山は古くから俳句の山として知られ、数多の俳人に親しまれ秀句が詠まれている。
句碑や歌碑を巡ってみよう!
山口誓子句碑
夕焼けて西の十萬億土とは、阿弥陀如来の西方極楽浄土のこと。
玉垣
玉垣:神社・神域の周囲にめぐらされる、神聖な場所の周りを囲う美しい囲いのこと
昭和51年(1976年)までの玉垣は、上野道にある旧天上の参拝道に今も存在する。
旧天上寺
旧天上寺は摩耶山の中腹にあり、昭和51年火事により焼失し、現在は境内跡が史跡公園になっている。山門(仁王門)から長い階段を登ると摩耶史跡公園(旧天上寺跡)がある。
原生の森 摩耶の古刹天上寺。
上野道から摩耶遺跡を巡りながら旧天上寺を通過し、歴史を感じながら天上寺に参拝するルートがおすすめ。