掲載日:2024.3.3
六甲高山植物園は、標高865メートルの六甲山の山頂付近にあり、その冷涼な気候の中で栽培された、街中では見られない珍しい高山植物が観察できるところとして知られる。現在は早春の花々の開花シーズンを迎え、春の訪れを楽しむことができる。神戸にゆかりがあり「日本の植物学の父」と呼ばれる植物学者の牧野富太郎氏がこよなく愛した花として知られている「バイカオウレン」も見頃を迎え、早春を彩る草花を一目観ようと多くの方々が来園している。
園内は、標高の高い山で育つ植物の魅力を平地で楽しめるように「ロックガーデン」と呼ばれる造園形式を活用。高山の岩場の風景を模し、自然に近い状態で高山植物が観賞できる。
入口でチケットを購入すると園内マップをもらえ、スタッフから当日見頃の草花も案内してもらえるので初めての来園でも安心。
HPでも開花状況や植物図鑑を事前に確認することができる。
https://www.rokkosan.com/hana/
冬季特別開園の日程は2月10日(土)から土日限定で始まり、残すところ3月9日(土)、3月10日(日)
の2日間!
冬季特別開園中、そしてシーズンオープンとなる3月16日頃に見頃を迎える草花の一部を紹介!
◇特別開園中に見頃◇
バイカオウレン(Coptis quinquefolia)
丸みのある白い花で名前の通りウメの花に似ている。地面の下で根を張り、草丈は15㎝程。木に咲く花を見上げて観賞するのとは異なる。
しゃがみこんで可愛らしいバイカオウレンを見つけた時の喜びは大きい。
セツブンソウ (Eranthis pinnatifida)
節分のころに白く可憐な花を咲かせ春の訪れを教えてくれる。
◇シーズンオープン頃に見頃◇
キクザキイチゲ (Anemone pseudoaltaica var.pseudoaltaica)
キクに似た花を一輪つける。
ヒメカンアオイ (Asarm fauriei takaoi)
取材時(3月2日)は、まだ蕾の状態。
落ち葉の下に蕾があることも。
この他にもたくさんの草花が見頃を迎えていく。
冬季特別開園に足を運び、じっと腰を下ろして春の息吹を感じながら新芽を探そう!
■お知らせ■
シーズン中にも実施されている園内ガイド。
冬季特別開園期間: 10:30~、13:00~
シーズンオープン中: 11:00~、14:00~
冬季特別開園中には施設スタッフによる早春の花を巡る花のガイドが実施され多くの来園者で賑わう。
スタッフによるガイドを聞きながら園内を巡れば、植物への知見を深めることができる。
■冬季特別開園中来場特典■
◇特割価格
四季折々の鑑賞にお得な回数券販売!
入園回数券(8回券)3,920円→3,200円に!(720円OFF、駐車料金3回分無料券付き)
◇オリジナルカレンダープレゼント!
シーズンオープン後は、無くなり次第プレゼント終了。
■イベント■
牧野の足あと~博士と関西の仲間たち~
https://www.rokkosan.com/top/season_event/art/21058/
昨年大好評だった特別企画展「牧野の足あと」を、さらに内容を充実して開催。
▼昨年のイベントの様子
https://kobe-rokko.jp/events/4373/
施設情報
六甲高山植物園
https://www.rokkosan.com/hana/
神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
078-891-1247
※冬季特別開園期間中は、東入り口は閉鎖。
山小屋風の喫茶店エーデルワイスのオープンは3月16日~。