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神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond 〜六甲山で芸術散歩〜

六甲山の秋の風物詩、神戸六甲ミーツ・アート。17回目を迎える2026年は六甲山の持つ様々な魅力とアート、そして人々が出会うことで新しい物語が生まれる場になっています。緑から紅へと色づいていく森の中で、見るたびに風景が変わり、見るものに語りかけてくるようなアート作品の数々。
あなたの芸術的感性を解放して、森の中の散策をお楽しみください。

神戸六甲ミーツ・アートとは

「神戸六甲ミーツ・アート」とは、神戸・六甲山上の各会場を舞台に展示される数々のアート作品を、自然の中を散策しながら楽しめる現代アートの芸術祭。2010年のスタートからこれまでに延べ650組のアーティストが参加してきました。17回目を迎える今年も、国内外で活躍するアーティスト・約60組の作品が六甲山のあちこちに展示されています。

約100万年前の地殻変動によって隆起し、急峻な地形と豊かな水脈を備えた六甲山。この山が抱える多層的な歴史や記憶を丁寧に掘り下げ、そこから未来へと開かれていく視点を大切に、「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」で新たな発見や対話を生むことを目指しています。

開催概要

会期:2026年8月29日(土)〜11月29日(日)
※会期中無休。但し六甲山サイレンスリゾートは毎週月曜休業(月曜祝日の場合は翌平日に振替休業)
開場時間:10:00〜17:00 ※会場により一部異なります。

ROKKO森の音ミュージアム

《南瓜》草間彌生

日本を代表する現代アーティストとして世界中に圧倒的な存在感を放ってきた草間彌生氏。8月末に97歳で、その生涯を全うされました。「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」への特別寄託作品《南瓜》は、彼女のキャリアを象徴する世界的にもっとも有名な代表的モチーフの作品。高さ約241cm、幅・奥行き約235cmのブロンズ製で、六甲山の大自然と開放的な明るい光の中、グレーと黒のドットが印象的な《南瓜》は圧倒的な存在感を放っています。

《Assemblages of an Uncertain Tomorrow》
モジャヒド・ムサ

日本とバングラデシュの自然素材、拾い集めたもの、テラコッタを組み合わせた動物たち。近代化するバングラデシュで、パンデミックを機に自然と自分を取り巻く世界に興味を持ち、本来の環境から切り離された動物たちの姿を問いかける作品を創作。この作品は人間による自然への容易な介入によってできる危うい境界線のはざまを歩いているように見えます。

《こはち》さとうりさ

作品を通してコミュニケーションを考察する作者の《こはち》シリーズ最新作。白い丸みを帯びたフォルムの中に、最小限の要素だけで構成された顔があり、見るものが見たい表情を読み取らせてくれるような懐の深い作品です。

《Between》Daisy Balloon

バルーンアーティスト細貝里枝氏とアートディレクター・グラフィックデザイナーの河田孝志氏のアーティストユニットの作品。夏にヒツジグサを咲かせる池に浮かぶバルーンの群れは、光によって色彩が変化し、生命体のような気配を醸しています。

ミュージアム内にある「ミュージアムショップ時音」では、草間彌生氏のモチーフとして登場する『かぼちゃ』をデザインした、Tシャツ『大きな赤いかぼちゃ』(S・M・L、 11,220円)をはじめ、メタルキーリング(5,500円)、ステッカー(800円)など様々なオリジナルグッズが登場!また常設展示に加わった奈良美智氏の記念グッズ、兵庫県出身で注目を集める映像アーティスト・井上涼氏のオリジナルキャラクターグッズも。鑑賞記念にぜひ!

施設情報

【ROKKO 森の音ミュージアム】
鑑賞可能時間:10:00 〜 17:00(パスポート販売終了 16:00)
       ※9/19~11/29の土日祝は「ひかりの森~夜の芸術散歩~」開催のため20:00閉園
       (19:00パスポート販売終了)
最寄りのバス停:六甲山上バス 1系統 森の音ミュージアム
公式HP:https://www.rokkosan.com/museum/

六甲高山植物園

《FLORA OF MIAKNVA ―ミアクンバの植物―》則松夏凜

作者の想像による架空の大陸「ミアクンバ」。作者は、栄養を運ぶ茎や光合成をする葉など植物の機能を、人間が作りだしてきた機械と組み合わせ、長年、この大陸に生息する架空の機械植物として描いてきました。
今回の作品展示では、その機械植物画と、六甲高山植物園と親交が深かった植物学者・牧野富太郎氏が遺した大日本植物志や数々の植物画を並置展示し、「植物」や「生命」、その正体とは何かを過去と未来に問いかけます。

《green couch》義村環

六甲高山植物園の池と植物に溶け込むように創作された作品。身近な植物や花をモチーフに様々な素材を用いて平面と立体を行き来するような作品は、人間と植物の関係性を問いかけています。この作品は上に座ることができ、自分も作品の一部になった感覚に。

《Rokko Prism》田口一枝
「兵庫県神戸県民センター長賞」作品

池に浮かんだプリズムがきらめく陽の光を受け、六甲山の雄大な自然を映し出しています。植物が生命を維持するのに欠かせない水や光を内包する作品は、100万年の時を抱く六甲山と海、そして神戸を象徴的に表現しています。

施設情報

【六甲高山植物園】
鑑賞可能時間:10:00 〜 17:00(パスポート販売終了 16:00)
       ※9/19~11/29の土日祝は「ひかりの森~夜の芸術散歩~」開催のため20:00閉園
       (19:00パスポート販売終了)
最寄りのバス停:六甲山上バス 1系統 六甲高山植物園(東入口)、森の音ミュージアム(西入口)

六甲ガーデンテラス 自然体感展望台 六甲枝垂れ

《風と渡り鳥》木村崇人

六甲枝垂れの氷棚に降り立った、風にそよぐたくさんの渡り鳥。古くから魔よけや風光機として人々の暮らしに寄り添ってきた風見鶏。風の吹く方向に羽を休める鳥を見て風見鶏の姿を重ねた作者は、六甲山の空気を感じながら風見鶏の群れとともに神戸のまちを見下ろし、人と自然の関係性をあらためて考えさせられる作品として仕上げました。

《六甲に生きる植物たち》岩谷雪子

窓ガラスや通路の壁、小さな灯りが灯された水盤やベンチのひじ掛けの中など、陽室内のあちこちに展示された植物たちは、作者が六甲山に自生する植物を一つひとつ選びぬき、再構成した作品です。六甲山の多様な植生とその土地の記憶をすくいとったようなまなざしが感じられます。

《夕暮れをずらす》reiko tsubota
「神戸六甲ミーツ・アート 2026 beyond 公募大賞」グランプリ作品

山の斜面を削り取ったところに設置された鏡面のオブジェ。周囲と馴染んでいるように見えて、異質で『ずれ』た時間と空間を作り出しています。特に夕暮れ時になると夕日がオブジェに照射され、日の光が地面やその周辺に照り返される美しい光景に。自然な時の流れを体感しながらも、現代社会の秩序やルールに対する「不可逆な時間への抵抗」を表現し、観るものの心を揺さぶります。

施設情報

【六甲ガーデンテラス 自然体感展望台 六甲枝垂れ】
鑑賞可能時間: 10:00~21:00(最終受付 20:30)
最寄りのバス停:六甲山上バス 1系統 六甲ガーデンテラス
公式HP:https://www.rokkosan.com/gt/shidare/

風の教会エリア

《届かない橋を渡る》棚田康司 「ARIGATO-CHAN(ありがとちゃん)賞」作品

風の教会の内部を「神聖領域(正面)、中庸・現実(手前)」の3つの区域として捉え、それぞれが重なる場所に木彫りを展示。十字架を背景に静かな意志を秘める少女は『私は花を持っている。あなたにはあげない。』と語り、向かい合い鏡合わせのように現実世界にたたずむ少年は『僕は僕の中に薔薇を持っている』というメッセージを残しました。これらの言葉は、見るものの内面に「生きる」ことを深く問いかけてきます。

《Angel Dust ~骨まで溶けるような熱いキスをして~》伊藤大寛 「こぶし基金賞」作品

クリムトの『接吻』をモチーフに、鉄を繋いで、男女が抱き合って溶け合い一つの塊になる姿を制作した彫刻作品。大地にそびえる姿は生と死の境界を越えた祈りの象徴でもあります。

《山犬/猪》加治聖哉 「神戸市長賞」作品

建築現場の端材で創作された彫刻作品。山上にはかつて日本全土に生息し、森の生態系バランスを左右する力を持つというオオカミ、道沿いには六甲山を象徴するイノシシ。人間が影響して抑止力を失った森と、飽和した動物との現実を突きつけています。

施設情報

【風の教会エリア】
鑑賞可能時間:10:00~16:50
最寄りのバス停:六甲山上バス 3系統 風の教会
公式HP:https://www.kazenokyoukai.com/

天覧台・六甲ケーブル山上駅

《じーっと! つぶさに! 妖精ウォッチング》井上涼

兵庫県出身の映像アーティスト・井上涼は、作品映像にまつわる作詞作曲と歌唱、アニメーションの作画や構成までを自身で手がけ、純度の高い作品を制作。今回の作品では、映像内に架空の街が出現し、家に住む様々な妖精の生活を定点観測的に覗き見る世界観を提示。六甲山から眺める景色にも妖精の存在を感じさせます。独特の軽快なオリジナルソングは記憶に刻まれます。

《2つの山の会話 — 葬送にて —六甲山とバヴィ山が語る—》ジュン・グエン=ハツシバ
「神戸シーバス賞」作品

2001年より難民や社会少数派をテーマにした「メモリアル・プロジェクト」を継続する作者が、その延長線上に本作を位置付けました。本作は天覧台にかつて存在していた松の木を起点に、六甲山とベトナムのバヴィ山が語り合い、私たちの姿を見つめ返しています。

《とびだせ!! オレの部屋》
ニシハラ☆ノリオ×北園組

造形作家のニシハラ☆ノリオと、音楽家の兄妹ユニット・北園組がコラボ。六甲ケーブル駅下のホームに流れる映像は兄・優が作詞作曲、妹・あかねが歌い上げるオープニング。駅構内には、ニシハラ☆ノリオが手がけた子ども心そのままの作品が展示されています。

施設情報

【天覧台】
鑑賞可能時間:10:00 〜 20:45(チケット販売終了 20:15)
アクセス:六甲山上駅すぐ
最寄りのバス停:六甲山上バス 1系統/ 3系統  六甲ケーブル山上駅
公式HP:https://www.rokkosan.com/tenrandai/

【六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅)】
営業時間:7:10 〜 21:10
最寄りのバス停:六甲山上バス 1系統/ 3系統  六甲ケーブル山上駅
公式HP:https://www.rokkocable.com/

9月19日(土)からは、「ひかりの森~夜の芸術散歩~」が開催予定!

夜間限定の光のアート作品がROKKO森の音ミュージアムと六甲高山植物園を幻想的に彩る、「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」が今年も開催されます。

バルーンアーティストの細貝里枝とアートディレクター・グラフィックデザイナーの河田孝志からなるアーティストユニット『Daisy Balloon』。彼らはROKKO森の音ミュージアムのヒツジグサ池を舞台に、月灯りの反射や水のゆらぎ、風などの自然環境の中で、光や様々な色を帯びながら静かに輝くバルーン作品を暗闇に浮かび上がらせます。
また、TVアニメーション「葬送のフリーレン」第一クールエンディングなどで知られるhohobunが、六甲高山植物園を舞台に動物の気配を様々な光で表現し、夜の森の中の動物園をほうふつとさせるインスタレーションを展開。
さらに、六甲高山植物園の池の上に浮遊する幾何学形の作品に空と森と水面を映し込み、自然と一体化する光景を造り出す田口一枝の作品も登場します。

ROKKO森の音ミュージアムでは今年も髙橋匡太《ひかりの実 in SIKIガーデン》が登場。参加者が大切な人の笑顔を描いた果実袋の中にLEDの小さな光を入れ、木々に取り付けて、幻想的な夜景を作り出します。

開催概要

会期:2026年9月19日(土)〜11月29日(日)の土日祝限定開催
開場時間:17:00〜20:00(19:00パスポート販売終了)
会場:ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園